きんぽうげ

マンチェスター・バイ・ザ・シーのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

日本語字幕のバージョンがなく、馴染めず、作品の良し悪しを左右したように思える。これも一つの経験として面白い。五感に関わる事実である。見て理解するのと聞いて理解することの違いである。そこに動作が加わる。すべては試しと実感である。
設定はかなり悲惨である。この世で起こりうる不幸を、かなり背負っている。火の不始末から家を燃やしてしまい、子供三人を失ってしまう。そのため妻とも離婚。兄との関係は深く、その子は幼いころから友と同様なつきあいをしてきている。話の筋は、その子との行く末を案ずる弟リーとの物語。兄はいつ命を落とすかもしれない重い病を患っており、案の定、発作で突然亡くなってしまう。その妻がまたアル中のどうしようもない女として設定され、こちらも離婚しているらしい。兄と弟との共通の友人も大きな存在で、何かと面倒をみてくれる仲である。弟の職業は便利屋で、仕事の腕は確かであるが、顧客とのトラブルが絶えない。また、酒に酔うといわゆる酒癖が非常に悪く、暴力で信用を失っている。関係性から考えたら、それだけで駄目になってしまうような設定である。最終的には和解をそれぞれして、ハッピーエンドを結ぶように釣りをするふたりの後ろ姿で映画は終わる。
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