営業職に就いている方々、必見の一作。
『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』に、もう少し現実味を持たせたビジネスチックなクライム・コメディー。いやそうよ。だって仕入れとか納品とか言いまくってるんだもん。
彼らが市場として相手するのは戦争。そこに私情は挟まず、ビジネスオポチュニティを見つける。まずこの設定が面白い。
だから売っているものは武器だけど、結局はいかに安く仕入れて高く売るか。同時にどこにその需要が生まれるか、そして何故仕入れが安く出来るかという視点が入っているのも興味深い。
これは営業職やってる人じゃないと分からない感覚な気がする。彼らの行為は悪なのかもしれないけど、ビジネスに対する嗅覚は抜群だと思う。
けれど、この映画のメッセージはラストシーンに凝縮される。国家を相手にした時、いかに自分が小粒かを思わせる。
え、この映画、傑作じゃない?
監督は『ジョーカー』のトッド・フィリップス。流石のテンポの良さ。
そして今やハリウッドの人気者達が織りなす絶妙な演技合戦。
ジョナ・ヒルの笑い方。癖になる