はぐれ

丘のはぐれのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
4.1
巨匠ルメットの埋もれた名作。

囚人兵がシゴキに耐えかねて絶命するシーンは狂気そのもの。上からの理不尽な要求にこたえ朝から晩まで働き尽くめで過労死する現代の労働者を見ているかのよう。
また囚人達が決起する場面は後の名作である『ネットワーク』の「わたしは怒っている!」と人々が叫ぶあのシーンを彷彿とさせて胸が熱くなる。

ショーン・コネリーはもちろんだが終始一貫して主人公の味方で、正義を体現してくれる黒人兵役のオジー・デイヴィスがいい味を出しまくっていて爽快。
はぐれ

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