つるみん

オフィス 檻の中の群狼のつるみんのレビュー・感想・評価

オフィス 檻の中の群狼(2015年製作の映画)
3.3
【大事なお守り】

会社という日常が恐怖に変わる…。
勤勉なサラリーマンだった課長が突然家族を殺し、失踪する。社内はざわつき不安が広がる中、インターンとして働いていた1人の女性が何かを知っていると刑事が察する。しかし調査していくうちにオフィスで奇妙な殺人が次々起こり始める…。


ほぼホラー映画だった。
『チェイサー』などの脚色を手がけたホン・ウォンチャンの初監督作品らしく、その陰湿な空気や血の演出など、本当こういうの好きなんだろうな〜というのが伺える。なかなか惨い殺され方をする人がいるのは良かったが、ダイレクトにそれを見せない辺りはガッカリ。決してナ・ホンジン監督と比べる訳ではないが、期待はしてしまう。
さらにストーリー自体が非常に不透明。こんなに1つも解決しない映画なんてあるのか?というくらい、そう言った意味で非常に後味の悪い作品となっていた。

ただキャストは豪華で驚いた。
まず主演の女性にコ・アソン。結局いつも強気な女性を演じている(笑)さらに刑事役にパク・ソンウン、人殺し課長にペ・ソンウ、同僚役にオ・デファンなんかも出演していた。

組織社会に飲み込まれ、狂ってしまった人を描く何とも韓国らしい映画ではあった。いつも思う、韓国で正社員として働くのって本当大変そうと…。
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