風景や描写の仕方が柔らかい雰囲気で好き。優しさを上手く表現できている気がします。映像があまり動かず、アップで切り取られた感じのカットが多いからか、なんかアニメじゃなくて漫画っぽい印象が残りました。内容はすごくいいかと言われるとそんな事はないです。猫を飼った事のある方にはあるあるがあって響くでしょうね。ダルの声ですが、ちょっと若すぎて切なさが伝わって来にくく感じました。もう少し老猫らしい声か喋り方の方が良かったんじゃないかと思います。ナレーションや言葉の使い方が詩的です。最初の感想は ｢以前の作品にしては気持ち悪さが少なめで、背景と人物(動物)が違和感がなくていいんじゃない？｣ でした。初めて会った日の事を、ダルと美優が違う天気を言う場面ですが、あまりいい演出だとは思えませんでしたね。最後に出てくる白い猫との繋がりを示したかったんでしょうけど、分かっても ｢なるほど｣ とはならず、違和感の方が大きかったです。この白い猫は、エンディングでチョビと言う事が分かり、どうやら新海誠原作品に繋がっているようです。こちらの猫は、可愛らしくてクスッとできるデフォルメでした。
