昼寝

ダスト 塵の昼寝のレビュー・感想・評価

ダスト 塵(2007年製作の映画)
3.6
本当に塵のことだけを追ったドキュメンタリーで、なかなかすごい。戦争の話題になれば撒き散らされる劣化ウラン弾の塵の話の話、9.11の話題になれば塵になって飛び散ったビルの建設材の話、芸術の話になれば美術館の展示物に積もる塵を払う技術者の話などなど……延々と塵の話だけをしてる。個人的に好きだったのは埃が大好きで埃の標本を作っている女性のパートと、毎日家をピカピカに掃除する女性とナレーション(監督?)のレスバトルのところ。ずっと塵を写し続けて、最後の何かの実験のために実験室から1つ残らず塵を取り除く様子は何もついていない真っ白な壁を拭いてるようにしか見えなくて面白かった。映画のフィルムも塵の集積だ、とのことで、特別画面が美しいわけでもないけどなんとなくフィルムで見て良かったなという気持ちにもなった。ただ体感時間は直前に見たワイズマン143分より長く感じてなかなかきつかった。
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