キャストの力で飽きずに観れた。有名な話だけあって、観る前から少し億劫で構えていたが、そんなことはなかった。
ルイスカルハーンのシーザーがハマっていた。他の映画だと髭を蓄えた巨体のエロ親父的な印象だったが、存在感があり、包容力・カリスマ性もあった。
グリアガースンとデボラカーも、英国出身で互いに似たふんわりした魅力があるが、絡みが少なく残念ではあったが、二人が同じ画面にいてくれただけで満足。ガースンは良妻賢母の役が多いが、ここでは鬼の形相で、シーザーの妻を演じていて、底力のある人なんだなと初めて感じた。
ジョンギールグッドとジェームズメイスンがストーリーテラーとして映画を引っ張り安定感もあり。ブランドのカリスマ性もまたアントニーにハマっていた。
ただ、この手の歴史物は、ドラマでやったほうが面白い印象がある。登場人物が魅力的で、話のネタも豊富な分、2時間だと短いかも。だからといって映画は長くなってもつまらないが。
後半ブルータスの最後に重きを置いて、エピソードを絞ったのは良かったと思うが、そこがあまり面白くはなかったかなあ。