図書館に勤める変わり者のベラは
拘りが強く植物が大の苦手だった。
荒れた庭を手入れするように
言われ手を差し伸べてくれたのは
隣に住む偏屈な老人アルフィーだった。
𓂃 𓈒𓏸𑁍𑁍𓏸𓈒 𓂃𓂃 𓈒𓏸𑁍𑁍𓏸𓈒 𓂃
歯ブラシは週ごとに違う物を使い
鍵を掛けたか何度も何度もチェックして
ご飯を食べる時間はきっちり同じ。
自然現象が苦手で無秩序に成長する
植物が大の苦手なベラ
マンションの庭は一切手入れされず
酷い有様になっていた。
隣の家の頑固ジジイに扱き使われた末
解雇されたシェフを不憫に思ったベラは
自分が雇うと言い出します。
しかし大家からは１ヶ月で庭を
元の状態に戻さないと出て行けと言われ
さあ、大変！！！
恐る恐る取り組むもどうにもならず
パニックを起こしたベラは
三食の食事提供と引き換えに
頑固ジジイに協力してもらうのでした。
「秩序を守った美しい混沌の世界」
頑固ジジイの庭は丁寧に整えられ
色んな花がそこらじゅうに咲いていて
それは順に並べられているのでは無く
入り乱れているのだけど美しい。
この混沌の世界を作り出すのが
ガーデニングの醍醐味なのだと彼は言う。
そしてそれは妻との思い出でもあった
自然と触れ合い
アルフィーと会話をし
ズボラな青年に恋をして
ベラはどんどん変わっていきます。
お菓子を食べながら寝ちゃったり
鍵を開けっ放しで仕事に行ったり
大嵐の中、花を守りに飛び出したり…
自分の世界でマイルールに縛られ
生きてきたベラにとって
この出会いと成長は大きかったと思う。
絵本作家を夢見るべラが語る
「ルナの物語」 が素敵だった。
一見ガーデニングと関わりなさそうだけど
あのルナの物語はベラの物語だったのだろうな
疲れた身体に癒しを与えてくれる作品でした
