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トンネル 闇に鎖(とざ)された男のowlマンのレビュー・感想・評価

3.5
トンネルが崩壊閉じ込められた男。
スマホバッテリー残量:78%
水分:500ml、2本
食料:娘への誕生日ケーキ
助けの声は聞こえない...

閉所が苦手な人は中々キツイ映画ですね...息苦しさ、孤独、希望が見えない絶望...

結構前半は、コメディっぽい部分もあったりして...緊張と緩和でドキドキしながらも楽しめましたが...打って変わって後半は緊迫感や絶望感が入り交じり、一人ひとりの言動や行動に観ているこちらもピリピリイライラしてしまいました...最後まで救われるのか?救われないのか?が見えてこない...長い長い“トンネル”を彷徨う映画でした。

最初は頼りないように見えていた救助隊長が、例え一人になっても“約束したから”と尽力する姿は本当に格好良かった!隊長分かったよ!尿は出たては飲まないようにするよ!!.....でも最後は少し可哀相でした。


主人公の奥さんの、
励まさない励ましは響きました。


...改めて、自分は“聖人君主”とは程遠い存在だなとこういった映画を観ると思い知らされますね💦生存者に対して『こいつがいなければ...』と思ってしまいます...💦真っ先にあの世へ行ってしまうだろうな...





↓以下ネタバレになると思います。






一度は諦めた“命”に光が差したシーンは熱くなる反面、“命”を救いたい奥さんへの“重圧”や“諦め”を選択させる世間の風潮がとにかく息苦しい...

やったー!生きていた!キラキラ感動!!の“美談”ってだけで終わらせない...『感動』って良い部分を切り取り報道局や、行政。その裏では『すぐに搬送せずに政治に使いたい人々』『自分の“命”を諦めさせた人々への悪態を消し、良いように報道したマスコミ』と“光”と“影”をしっかり描くあたりは韓国映画らしかったですね。
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