韓国映画はシリアスなものしか観たことがなかったので、コメディは新鮮だった(ドラマでは幾つか鑑賞しているが)。
究極のツンデレという感想。三幕に分かれているのも、それぞれのトーンの変化に対応しており、上手く感情移入できる構成であった。
不条理なほどに振り回される、おっちょこちょいながらも人のいい主人公。不機嫌そうな顔が似合いつつ、時折り可愛いさと寂しさが垣間見えるところがチャーミングな彼女。この二人のキャスティングが魅力的。
ラストが出来過ぎなドラマチックであるが、この映画の雰囲気だと許せてしまう。そして、心温まる。
出会いの地下鉄車内での惨劇は、普通はあんなに露骨に描写しないが、ホラー並みの描写なのが斬新だった(笑)
「アラッソ」は「わかったわ」と訳すのが通常だと思うが、2回とも「あらそう」と訳しているのがなんだか面白かった。
