ヤスヒロ

青三十二才のヤスヒロのレビュー・感想・評価

青三十二才(2014年製作の映画)
5.0
野本梢監督の作品はパンチラインがとても多い。
「私は渦の底から」「猫癖」「愛しのマミー」なども名言がたくさん出てくるけれど、この「青三十二才」もそうだ。ただし一言一言ではなくて、全体でドンとココロに響くカンジ。

ぼくは兄弟がいないし、家族に対する一般的な感情がない。だからお姉さんたちの本質的な感情はわからないけれど、ふうこちゃんが「いつまでも子ども扱いしないでもらえますか」と敬語になったところがゾクリとした。
パンチラインというかパンチジェスチャーに思わず泣ける。
お姉さんが頼もしくてあたたかい。家族の優しさを感じられるいい作品だと思う。

少しだけ、ホント少しだけ映る野本監督と増本くんが大好きです。彼に会ったら「雑誌を立ち読みするのは危ない」と伝えたい。
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