このレビューはネタバレを含みます
井上麻衣の独善性と、そこからの脱却を丹念に描いている。ラストから逆算した構成で、しっかり効果を生んでいると思う。特に、井上麻衣と中根徹の別れのセックスシーンがしみじみ良い。
シネマヴェーラで観賞したのだが、ウェブサイトやパンフレットに「デジタル」とのみ書いてあった上映用素材は実際にはDVDだそうで、かなり細かい箇所が潰れていてがっかりする。画角もこれが本当に真正のサイズなのかと疑う。貴重な作品を上映してくれていることに対しての感謝の念はあるけれど、ウェブサイトに上映素材について記載してくれてもいいのではないかと思ってしまった(Twitterでは告知されている)。