健一

MIFUNE:THE LAST SAMURAIの健一のレビュー・感想・評価

MIFUNE:THE LAST SAMURAI(2015年製作の映画)
3.0
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

これ、映画なの?
TVの特番じゃなくて?

ハリウッド ウォーク オブ フェイムにその名を刻んだ男。
オビ・ワン・ケノービの依頼を蹴ってライトセーバーを握らなかった男。
アラン・ドロンが唯一『アニキ』と呼んだ男。
世界のMIFUNEこと三船敏郎。
その三船敏郎の生い立ちとチャンバラ、日本映画界での活躍を追ったドキュメンタリー。

正直、本作で語られているエピソード 全部知ってた。
自分自身に驚くようなエピソードが無かったのは残念。まぁ世界的に有名な方ですからね。

本作はタイトルにもある通り日本映画界におけるチャンバラの歴史、それに大きく貢献した三船さんを共演してきた役者さん スタッフさん達が彼を讃える。
この中に何故 仲代達矢さんが いないのか?
仲代さんが三船敏郎を語るところが見たかったのに。
そして何より 黒澤明監督と永年タッグを組み数々の名作を生み出してきたその際のエピソードも 存分に紹介してくれる。
中でも凄いのは「蜘蛛巣城」の弓矢が飛び交うあのシーンの仰天エピソード。
ネタバレしたくないので言いませんけど ビックリしますよ!

スピルバーグが自身の作品に出てくれた「1941」、スコセッシが「羅生門」の話を チョコっとするシーンが導入されているが もっと海外で活躍した三船さんを紹介して欲しかったのだが かなり少なめ。
完全に外国人の観客に向けて『MIFUNEは凄い日本人アクターだ!』とアピールしている作品なので 日本人の三船ファンにも楽しめる作りにして欲しかった。

なんでも今年の4月で生誕100年を迎えたらしい三船敏郎さん。
1920年4月1日に生まれて、1997年12月24日に この世を去った。
エイプリルフール に生まれて クリスマスイブ に旅立っていくなんて。
なんとも三船敏郎らしい豪快な最後。


😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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