舞台挨拶付き試写会で鑑賞。
4度のガン手術を乗り越えた夫がアルツハイマーの妻を12年間支える実話の作品。
色んな愛の形が詰まった映画でした。介護や死にいつかは立ち向かわなければいけない現実をリアルに描き決してお涙頂戴映画に仕上げなかったの点は素晴らしい。
家族愛、親子愛、地域愛…。本当に優しさで完成された映画でした。
アルツハイマーを題材とした作品で思い出すのは渡辺謙と樋口可南子W主演の『明日の記憶』ですね。題材が一緒なだけに酷似している点が多いのですが、本作の方が温かみがありました。
監督の話を聞くと、本作を完成させるまでに相当の努力が必要だったという事が分かりました。撮りたかった映画が大きな映画会社に原作を取られ、悔しい思いをしながらもその作品がどうなったかと聞くと映画を作る事自体の話も消滅したと…。そこで再び佐々部清監督の元に原作が届き、やっとの事で本作を作り上げたとか………。
観にいけて良かったです。