みゆ

サーミの血のみゆのネタバレレビュー・内容・結末

サーミの血(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

北欧北部の東西に広く住み差別された先住民族サーミ。世界と未来に憧れスウェーデン人になるため故郷を捨てた少女が、晩年妹の葬儀で嫌々帰郷する。映画は彼女を裁かず、自分の人生を選択した。悪意のない人物たちによる差別の描き方が巧みで力強い構成だなと思った。
スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、ロシアによりサーミの地は分断された。北サーミとは北欧北部の東西に広く住み差別された先住民族。世界と未来に憧れスウェーデン人になるため故郷を捨てた少女が、晩年妹の葬儀で嫌々帰郷する。映画は彼女を裁かない。自分の人生を選択した。悪意のない人物たちによる差別の描き方が巧みで力強い構成だなと思った。
北欧にも先住民がいたのだな。スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、ロシアによりサーミの地は分断された。主演エレ・マリャ役のレーネ=セシリア・スパルロクは実際にトナカイ放牧で暮らしているそうで、貯蓄を訊かれるのと同じだからトナカイの数は答えられないと。素晴らしく良い映画でした。
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