このレビューはネタバレを含みます
脅かし系も少なく、グロすぎず、程よい感じのホラーサスペンスでGOOD。
冒頭から積み重なる違和感、ラストにはしっかり回収。
監督デビュー作とは思えない設定で感服です。
監督のジョーダン・ピールもインタビューで語っていましたが、人種差別問題がストーリーの骨格となっており、監督本人のメッセージが多く含まれていた印象（監督の実体験もあるんでしょうね）
あまり白黒の人種モノは日本人としてあまり身近に感じられないことが多いですが、本作のメッセージは無理せずとも伝わるところが多く、考えさられましたね。
特に
・アーミテージ家とその仲間たちの、黒人の優れた能力に対する憧れ
・主人公クリスのリベンジシーンの無双感（文化系カメラマンと思いきや、強すぎ…w）
・同じくもみ合うシーンではどれも若干過剰攻撃感（最後も首締めなくてよくない？？）
の描写は、「俺たちを舐めんなよ」と言わんばかり。
あと劇中のキーワードとなる紅茶とか綿花、、、
これってまさに奴隷労働の象徴ですよね（たしか）
この辺りに気づきだすと、ストーリーの深さがグッと増した感あり。
しかしながら、ジャケ写は内容をミスリードさせる感じだったのが残念。密室劇の人体実験系？とか勘違いするよね。。（日本で興行振るわなかったのもそのせいではないか問題…）
ちなみにラストシーン。
黒人警官が出てきて、助かった！…と思いきや、、その警官が帽子を外すと、そこには……
みたいなのを勝手に警戒していたので、ともかくハッピーエンドで一安心。親友のロッドも帽子かぶってなくてよかった…
（鑑賞後レビューサイトを読んだところ、バッドエンドパターンも撮影してたそうな…）
