youjin

拷問男のyoujinのネタバレレビュー・内容・結末

拷問男(2012年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

役者の演技や、撮り方見せ方はよかったけど、
あそこまでちゃんとドラマを作るなら
心理描写もきちんと描かないと。。
「クビにされたからといって自分の兄が溺愛する一人娘を惨殺できる人間性」
「娘を殺した犯人だが、仲の良かった弟でもある人間に、あれだけの拷問ができる人間性」

兄弟とも単純に「イかれてる」とすれば「そんな二人の生い立ち、二人を育てた両親の人間性」が描かれてないとこっちは共感できない。
理由を描いていても、行いに対して均衡が取れてないと「なんで?」を抱えたまま見ても没入できない。

そもそも弟は拷問されるキャラじゃない。
パリピ根明かわいいセクシーマッチョモテモテボーイ。
キモさや暗さがなさすぎる。
13金系に出てくるヤってる最中に殺されるヤツキャラ。

原題「Daddy's Little Girl 」としてドラマ(人間)を見せるか、
あきらかに「ムカデ人間」とかの節操無さすぎるグロスプラッターを求める客層を呼び込む品の無さすぎる邦題「拷問男」(パッケージもこれよく監督とか許したな。同じ日本人として恥ずい)
としてとにかくエンタメグロを見せるのか、
どっちにも振り切れてない。
(というか、作り手は邦題イメージに寄せる気あんまりないだろうなとは思うけど。)

製作陣にはそのセンスから今後に期待したい!
(偉そうに)

日本の配給チームには反省を求めたい。
作り手にもお客さんにも誰に対しても誠実さを
感じないような仕事しない方がいいよ。
(偉そうに)
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