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標的の島 風かたかのmhのレビュー・感想・評価

標的の島 風かたか(2017年製作の映画)
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沖縄基地問題が題材のドキュメンタリー映画。
「辺野古」「オスプレイ」というキーワードがある種の社会現象となってた頃に作られておりその即時性も特色。
ググっているとこの頃の論戦のあとがいまだにネットのあちこちに残っている。そのときの言葉を借りれば、「おいそれと口にしてはいけない問題」なので、率直な感想書くのも憚られる。
この作品は、左寄りの立場を隠そうとしていないので、そのあたりを踏まえて消化するべきだと思った。
強制執行にあたる自衛官にヒステリックな罵声を浴びせているところとか、説明会で反対の声を上げているひとたちがごく一部だったりとかの、ノイジーマイノリティを連想させるくだりもあったりして、逆効果なのでは心配したけど、みなさんの感想読んでるとその心配は杞憂みたい。
実際、選挙で勝ったりしてるんだからマイノリティではないんだよな。
抵抗運動のやり方が、法は犯さないよう仕上がっているところとか、喜劇とも悲劇とも取れるよなぁと思った。
あと本筋とは関係ないところで、反対派議員が役人をやり込めるところ、机を叩いたりしてるのはいまじゃあモラハラとかパワハラとかいわれるはず。五年ですごいとこまで進んだよなぁとしみじみ。
左右のバランスが良かった「沖縄スパイ戦史」に感動して、これにも手を伸ばしたけど、個人的にはこれは偏りすぎてて抵抗あった。
評判のいい「戦場ぬ止み」「標的の村」も見てみたいけど、視聴難易度がかなり高い目。
面白かった。
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