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アナベル 死霊人形の誕生のYOKのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)
3.8
1年ぐらい前にTSUTAYAで見つけてハイテンションで観て、死霊館シリーズはやっぱりアナベルものが好きだなー!って改めて思えた作品なのに、内容忘れたので再鑑賞。(ポンコツ)

ってことで私の大好きアナベルさんの誕生日秘話を描いた1本です。映画のアナベル人形と現実のアナベル人形(最後に出てくる赤髪のやつ)の差、えげつないよね。

今作は孤児の女子達数名とシスターがかつて幼子を失ったお宅に移住するところから話がスタート。そこ家の旦那さんが人形職人でアナベル人形の生みの親ってこと。

足の不自由なジャニスとその大親友であるリンダがメインのお話で、女の子たちが不可解な出来事にあう中、ジャニスもまた心霊現象に合い「いちばん弱い私が狙われる」と心身共に大ダメージを食らう。

幼い子供を失った夫婦が孤児たちを受け入れるって言うだけで「こいつはきな臭せぇぜ!」ってなりがちかもしれないけど、死霊館&アナベルシリーズを観ている人なら「この夫婦は根が悪い人じゃないと思う!」って安心(?)して観れるかもしれん。少なくとも私はそうだった。

ってかさ、ジャニスちゃん階段から落ちてる(というか上に放り出されてすごい勢いで落ちてる)のに、なぜ放置するか?日光浴程度だからええやろ精神やめよ?大きいお姉ちゃんたちもさ、下の子をもう少し気にかけてあげてよ···。(長女の血が騒ぐぜ)

静と動がしっかりしたホラーなのと、悪霊系なのに神父が出てこず子供たちとシスターの戦いって構図が良い作品。

「アナベル 死霊人形の誕生」とあるだけあって、最後はちゃんとこれまでの作品(時間軸で言うとこの映画より未来)に繋がってて、お前だったんかー!ってなるのも楽しい。ちゃんとしてるぅ!

アナベル然り日本人形然り、リアルフェイス寄りな人形ってまじで怖くて私は苦手。頂きたくないプレゼントで割と上位にはいるし、日本人形の技術は素晴らしいと思うけど私は買って飾りたいとは思えないチキン。遠目に見るには可愛いんだけど触れ合えん~!

根が悪く見えない夫婦は確かに心根が腐っているタイプの人間ではなかったものの、娘を失っているという手に起因する原因を作ったということが分かり、これから起きるアナベル人形のあれこれの素となるって考えたら···ううん。

そこまで怖い作品では無いもののゾワゾワとするものはあるのと、良く見えないぼやけた背景に何かいるんじゃないか、っていうホラーらしいホラーみは楽しめると思う。

あと、これまでのアナベルシリーズや死霊館シリーズを観てきた人には補完的な要素もあるので、そういう点でも面白いかな、と。

個人的には資料館のシスターにだいぶガッカリした後でこの作品を観たので「サイコーだぜ!」ってなった思い出があるし、今回再鑑賞して所々思い出しながらも楽しく見れたので満足。

ところでアナベルって子どもに優しない?今回ジャニスを除く子どもたちに決定的な被害が出なかったの、アナベル(に取り付く悪魔)の優しさなんじゃないかと思うのよね···違うか。
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