めちゃくちゃ面白かった。ナチスによるジェノサイドを彷彿とさせる社会風刺的要素、犬と人間の対立というおとぎ話的要素、少年と犬達のロードムービー的な要素、親犬派と嫌犬派の対立によるバトル要素がうまく作用してとても良質なエンターテイメントに仕上がっていた。はじめから終わりまでずっと釘づけだった。
ウェス・アンダーソンならではの絵作りも楽しい。他作品にも共通する圧倒的な美的感覚に、外国人から見たザ・日本のイメージが加わって不思議な魅力が生まれていた。
日本人の喋る日本語パートがやや聞き取りにくいのが唯一の難点かも。