Seira

犬ヶ島のSeiraのレビュー・感想・評価

犬ヶ島(2018年製作の映画)
3.6
やっぱ好きだなあ〜ダークファンタジー
皮肉たっぷりなのに可愛らしいの好み。
言葉遊びも楽しいしhaikuも良かった。
いつも通りのシンメトリー美にも安心感。
そして随所に感じるAkira Kurosawaリスペクト。

未来のお話なのに過去を彷彿とさせるのは結局歴史は繰り返すということか。
排除するものと排除されるもの、ゴミと称するとはなんと分かりやすい。
でも結局そんな二分化なんてできなくて、なぜならその中にも細かく差異があるわけだから。
時に外部の者の方が物事の異常さに気付いたりするものだから多様性を保ち続けたいと思うけれど、さて完全に画一化されてしまえば関係ないのかなと思ったり。
まあどこかしらで不満を持つやつが出てくるよな、わたしとかわたしとかわたしとか。
多様性が大切なわけではなくてそこをどう意識して互いに認め合えるかだよな。
そして言葉の壁ってとても大きく、でも言葉なんてなくても分かり合える部分もあるから面白い。

なんか知り合いのカップルでほとんど喧嘩することないって言ってたから、どうして?って訊ねたら5割くらい言ってること分かんないからって返答でそれもまた真理よなと思った。
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