《君がいる未来を願った…》
韓国発、タイムパラドックス作品。
Amazonプライムにて初鑑賞。
医療ボランティアに従事していた医師のスヒョンは、カンボジアで赤ちゃんを助けたことのお礼に、ミステリアスな老人から10粒の薬をもらう。それは、飲むと20分だけ過去に戻れる薬。
彼の願いはただひとつ。30年前に亡くなった当時の恋人ヨナにもう一度だけ会うこと…
2015年の現在と1985年の過去、時空を超えた切ない物語。
主人公スヒョンを演じるキム・ユンスク。
彼の演技をみるのは傑作”チェイサー〟以来で。自然体の演技、やはり味のある素晴らしい役者だ。
韓国映画モードの時に感じたけど、韓国俳優の層の厚さにはただただ驚くばかり…
薬を飲んでタイムスリップという設定は面白く、
中盤までの展開は感傷的で胸を締めつける…
大学時代に付き合った彼女が、別れた数年後だけど、交通事故で亡くなった。
Queenのファンだった彼女。
だから”ボヘミアン・ラプソディ〟をなかなか観ることができなかった。
1年ほどだったけど、半同棲で濃密な恋愛だった。
だが、若気の至りで自分は二股をかけてしまう。
二股をかけるつもりはなかったのだが、自分の優柔不断さで結果的に2人とも傷つけることになる。
自分の気持ちは彼女にあった。
言い訳になってしまうが、もう一人と簡単に決別できない事情があった。
そして、自分から去った…
なんて身勝手な男だと思われても仕方ない。
今振り返ると甘々な男だった。
恋愛に燃焼した20代で、唯一の不完全燃焼だった彼女との恋愛。
今でも忘れられない…
もし、自分にこの薬があるのなら…
そんなことを考えさせられた作品でした。
