くじら

ヒトラーに屈しなかった国王のくじらのレビュー・感想・評価

3.6
 アマプラで配信期限が近くなっていたので鑑賞。ノルウェーの言葉とドイツ語の違いが分からなかった。あと第二次大戦のドイツは本当に全方位にふっかけてたことを初めて知った。勉強不足を痛感する。

あらすじ
 1905年ノルウェーはスウェーデンから独立し、デンマークから王子を迎え入れ王国となる。その時の王子は王妃と幼い息子オラフを連れてくる。
 舞台は1940年4月。1939年9月から始まった第二次世界大戦の足音がノルウェーにも迫っていた。ドイツはノルウェーの鉄鉱石を求めてドイツへと侵攻を開始。最初の侵攻では独軍の軍艦を沈めた。王や大臣たちはオスロから退避し、オスロは独軍に占拠される。
 オスロにいたドイツの公使は平和的な解決を望み交渉しようとしていたが、ドイツの軍部は別の指示により逃げた王を追跡し殺そうとしていた。危険が迫り王と皇太子は国に残り、孫たちは国外へ逃す。また、迫りくる独軍を迎え撃つノルウェー軍の部隊により王が逃げる時間を稼げた。またクーデターによりノルウェー政府はナチスドイツへ協力的なクヴィスリングの傀儡政治へ。
 総統からの指示でドイツ公使は王と直接交渉しようとする。罠かもしれないと止める皇太子に、すべきことをすると交渉の場へ行く王。しかしドイツ公使が王へ提示したのはクヴィスリングを辞めさせ、ナチスドイツに協力すること?。しかし王は自分は選挙により選ばれ、この国は民主主義国家のため、自分が決定してしまうことは市民に反することだ?と言い、大臣たちに代わる。その後王は民主主義のため交渉には自分は応じないが、内閣が応じるなら止めない、自分は退位し王家を解体すると宣言する。この発言は民主主義の鑑と言われている。その後王と皇太子はイギリスへ亡命、終戦後アメリカにいた孫たちとロンドンで合流した描写で終わる。

感想
 ノルウェーの映画なので流石に王家のことをよく描いてるのかなとは感じたが、家族の絆を強調していたように感じた。特に王と皇太子の父と息子の会話が良かった。
くじら

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