A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのジプシーのネタバレレビュー・内容・結末

死んだ彼が幽霊となって彼女を見守る話から、自分の家の歴史を辿る展開に。
彼は生前引っ越すことを厭い人の出たり戻ったりをストレスに感じていて、彼女との愛の巣を作ることに強くこだわっていた。家にも歴史があり幽霊を介して感情も備えた生きたものだという視点を、生きている人は知らずに平気で捨ててゆき、死んでから気づく。この映画で最大のホラー演出がブルドーザーで家を建て壊す音だったのも象徴的。
ラストは引っ越しを決意した自分への後悔と落胆からピアノを鳴らしたが、彼女のメモはこの家への愛のポエムだったと想像した。
シーツで幽体を表現するのも低予算ならではだったけどなぜか疲れていたり怒っていたりの感情が読み取れた。