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サスペリアのbennoのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
4.3
ティルダ・スウィントンお目当て🤍𓈒𓏸

『サスペリア』(1977年)ダリオ・アルジェント監督のリメイク版…監督はルカ・グァダニーノ…ただ、オリジナル版は未見ですっს

1977年…東ドイツ、ベルリン…未だ政権はナチスの残党が一部居座り、ドイツ赤軍によるテロ事件も起き、混沌とした世の中…。

ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踏団、マルコス・ダンス・カンパニーに入団するため、スージー(ダコタ・ジョンソン)は夢と希望を胸にアメリカからやって来ました…。

そしてオーディションではカリスマ振付師マダム・ブラン(ティルダ・スウィントン)の目に止まり優遇されることに…。そんな中、不可解な出来事が頻発…ダンサーが次々と失踪を遂げるのです…。

一方心理療法士のクレンペラー博士(ルッツ・エバースドルフ)は患者だったダンサー、パトリシア(クロエ・グレース・モレッツ)の行方を独自に探ります…そして舞踏団に隠された恐ろしい秘密が明らかに…。


とにかく冒頭から音楽がとてもⳣ₹♡…トム・ヨークの♬ Suspirium…♬ Open Again…♬ Unmade…♬ Suspirium Finale…美しい歌声でとても官能的…冒頭から既に魔術にかかったよう…

何と言っても今作の見どころと言えば…美しくも怪しい舞踏団のコンテンポラリーダンス…そしてクライマックスは…クラシカルな色彩から一面深紅に…官能と恐怖のビジュアルは阿鼻叫喚…。グロの表現もとても悍ましく、それでいて恐ろしいほど美しいです…。

あまりにも短か過ぎる出演のクロエちゃんで少しがっかりですが、今作で注目したのは主人公の友人サラ役のミア・ゴス…その存在は可愛らしいですが、時に不気味さも漂います…。

ただ、やはりティルダ・ウィンストン…この世のものとは思えない…陶器のように滑らかな肌…仕草のひとつひとつが指先まで美しい…。

ここまでのレビューの中でひとつだけウソがあります…それは制作側によるもので私自身も騙されました…(知りたい方はネタバレで…✧︎)



  〜〜〜⚠︎以下ネタバレを含みます⚠︎〜〜〜






舞踏団とは名ばかりでその実態は魔女の館…ナチによるユダヤ人迫害の背景と魔女狩りとを絡めているところはとても興味深いです…そして舞踏団の支配者であるマザー・マルコスは少女の肉体を生贄にすることによって身体を手に入れ生きながらえているのです…そして最強の魔女のひとり"マザー・サスペリアム"であると周囲からは信じられていました…。

しかし…真の魔女の正体は…?? 彼女のラストの赦しとは…??

今作ではティルダはひとり3役を務めています…振付師マダム・ブラン…そしてマザー・マルコス…ほとんど特殊メイクでわかりません…ウソとは…心理療法士のクレンペラー博士を演じているルッツ・エバースドルフ…エンドロールでも記名されていますが……

そんな人物は存在しません。演じていたのは…ティルダでした…っꙬ̰ʹ̣ʹ̣

今作は勿論ホラーとしてのグロ描写もありますが…それ以上に美しさに心を奪われました…グロより美が勝ちました〰︎!!

オリジナル版も観てみたいですが…こちらはかなり怖そうなので…ひとりでは〰︎っს ;:(∩´﹏`∩):;ガクブルッ
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