Nove

海辺の生と死のNoveのレビュー・感想・評価

海辺の生と死(2017年製作の映画)
4.0
島で子どもたちに慕われている教員のトエと、海軍特攻艇の隊長として駐屯したきた朔中尉の切なくも一途な物語。
事実に基づいた作品であるだけに、戦時下における島でのリアリティが伝わってくる。
島の時間は静かに流れ、二人の想いは深まっていく。
しかし、戦況は厳しく島への攻撃もされるようになり、出陣の時も近い。
言葉はあまり交わさずともわかり会える。
満島ひかりの瞳は、喜びも悲しみも、全てを語ってくれる。彼女の覚悟がこの状況がどんなに過酷で、理不尽であったかが滲み出る。
5人の出演者以外は全て島の人たちであり、学校の子どもたちは、どんな状況でも明るく生きる希望を放つ。
悲しみに暮れる闇から、光を見いだせたのは希望ではあるが、寧ろ幻の如く、現実の悲劇が深くのしかり、美しくも哀しい時代を伝える。
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