このレビューはネタバレを含みます
小汚ない着ぐるみのウサギ、という佇まいはなかなか好き。
しかし滑稽な外見のウサギとチープなゴア表現を一貫して悪趣味シリアスストーリーで用いて来るキツさ、魅力のない風景での冗長なチェイス、主人公・主人公をいじめ外見を歪めた男・そのいじめから主人公を助けた男の三人の人間ドラマに味がしなく、そのせいでかなり長いと感じる。
ラストで唐突な友情や精神的救済に持っていかれてもカタルシスは感じられなかった。
作り手の見せようとしている陶酔のようなものにずっと置いてきぼりを食らい続けた。かなり独特。