オヨヨ

劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード三世のオヨヨのレビュー・感想・評価

4.8
映画版完走。
凄いもの観たわ〜
ベネディクト・カンバーバッチのリチャード3世が、死神の如く次々と邪魔者を排除してのし上がっていく。舞台風演出なのか、こちらに話しかけてくるスタイルなのが一層不気味。
「誰にも愛されない、自分自身も自分を愛して無い」と言うセリフは胸が痛む。母に呪われた子はひねくれもするわね。何故か母がジュディ・ディンチに代わってた。
異形に生まれた子として、ただの悪人ではないただならぬ複雑な心境を、相当な熱量で演じていました。

それに引き換え、兄達は弟の屈折した思いや野望に気付けないし、浅はか。
甥のエドワード5世とその弟の儚さとリチャードの対比がエグい。
王となっても心穏やかになれないリチャード3世がチェス盤をカチカチ指輪で鳴らすのが心情を表してて、印象的。

バッチ君の独壇場と思いきや、ソフィー・オコネドーも中々の魔女っぷり。実際にマーガレット妃は戦いに行っていたようだ。

リッチモンド伯ヘンリーは明るくて眩しい。しかし、正統性は薄いような…
系図何回見てもちょっと分かりにくいし。
「ボブという名の猫」のジェームス役のルーク・トレッダウェイが演じてた。
オヨヨ

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