芸人として生きる苦悩と葛藤、喜びを1人の男に乗せて描いた群像劇。
駆け出しの芸人、徳永は熱海の営業で先輩芸人の神谷に出逢い、彼の芸人としての姿に惚れ弟子入りを志願する。神谷は弟子にするから自分の伝記を作って欲しいと依頼し、2人の芸人としての師弟関係が始まる。
芸人として売れて食っていくためには、自分の芸と世間との折り合いをつけることが必要で、やりたい芸だけでは生きていけない。という葛藤が主に描かれているが、お笑いに限らず芸術文化に携わるものは誰でも通る道をシンプルに見せている。
原作を読んでいないので、はじめと終わりは良かったが物語の中盤は物足りない感じがあった。徳永と神谷の話が主軸でスパークスとしての筋ももう少しあると見応えあったかなと感じた。
なんにせよ桐谷健太のハマり過ぎているキャラクターと衣装、金髪ギャルの木村文乃さんのゆるい優しさと変顔が観れる素晴らしい作品。
