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きみの鳥はうたえるのいいだのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.2
若者だからこそ得られる時間、空間はたくさんあって、それが作品全体にギュッと詰め込まれていた。

「金がないからと友人とシェアをするアパート」「バイトをなんとなくという理由で悪びれもなくサボり友人と過ごす時間」「酔っ払って新装開店祝いの花束を盗む一晩」
挙げだしたらキリがないけれど、自分と重ねてしまうシーンがたくさんある。

今思えば意味がなさそうな、でも、意味のあったあのなんとも言えない時間を思い出させてくれる。

最後に「僕」が漏らした「澄んだ空気のようになれる気がした」という嘘が忘れられない。
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