ダーレン・アロノフスキー監督作。
日本では劇場未公開に終わった鬼才ダーレン・アロノフスキーの監督・脚本作品で、平穏な日常を過ごしていた主婦を襲う不条理な出来事を描いた異色のスリラーです。
郊外の一軒家で詩人の夫と暮らしている主婦が、見知らぬ男女の来訪を皮切りに不安と恐怖に精神を蝕まれていく様子を描いた“日常崩壊スリラー”で、図々しく礼儀知らずな熟年夫婦を夫の意向に従って善意で自宅に寝泊まりさせたまではいいものの、その後更なる来訪者たちの闖入によって収拾不能な異常事態に直面したヒロインの切迫した心理の推移を見つめていきます。
主演のジェニファー・ローレンスが平穏な日常の崩壊に狼狽するヒロインを迫真の表情で熱演していますし、ハビエル・バルデム、エド・ハリス、ミシェル・ファイファーら実力派同士の奇怪な演技合戦も見物となっています。