酸基

ハウス・ジャック・ビルトの酸基のレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.0
トリアー自身の自己内葛藤、「ネガポジ関係」のような映画。劇中に登場するあらゆるエピソードもそう取れる。男と女、虎と羊、建築と廃墟、ナチと黒人、潔癖症と殺人。ジャック自身もまた然り。理論が先行して完璧を追い求める余り、いつの間にやら目的が建築から殺人へと移行する。結局、彼は人を殺す事以外に何も出来ないのに、自分を「芸術家」だと思い込む…その哀れなこと。章立て形式で見やすく、悪趣味さが所々に極上のコントを産んでいて笑った。小物の色使いも直喩過ぎる。お前実はバカだろ。
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