けーな

赤毛のアンのけーなのレビュー・感想・評価

赤毛のアン(2015年製作の映画)
3.3
中学生くらいの頃、モンゴメリー著、村岡花子翻訳の「赤毛のアン」が大好きで、全シリーズ読んで、ハマっていた時があった。

しかし、少女時代から年月経って、すっかりヒネてしまった今、本を読み直してみても、たぶん良さを理解できなくなっているだろうからと、読み直そうという気が全然起きずにいたのだけれど、ふとしたことから、先日、読み直してみた。そうしたら、話にとても引き込まれ、なんて面白いんだろうと思った。もしかすると、私が、もう少し若い時に読み返してみても、アンや、アンの友達たちが持っている少女時代特有の雰囲気について行けなくて、辟易としたのかもしれないのだけれど、今読むと、そんな少女達の世界も、微笑ましく思えたし、登場人物達の素朴さに、心が洗われる想いさえして、とても感動した。

そんなわけで、映画の方も観てみようと思い立つ。しかし、がっかりだった。やっぱり、89分にまとめようなんて、そりゃ無理だ。

プリンスエドワード島の美しい自然は、良かったけど、ストーリーは、かなり端折られていて、がっかり。そもそも、主人公のアンの良さが、全然伝わってこない。この映画だと、鼻につく嫌なヤツって感じ。イラッとしてしまった。本当は、欠点はあるけれど、段々に成長して良くなっていくアンの成長を描いた物語なのだから。

ギルバートとの確執(?)の描き方も、全然良くない。この映画には、続編があるけれども、今作で、原作と若干異なる風に描いてしまった部分を、次回作で、どう繋がらせていくつもりなんだろう。そういう意味で、続編も観てみたい。

ミーガン・フォローズが、アンを演じた映画(元々は、テレビドラマ)もあって、そちらの方が、原作に忠実なのだそう。そちらを、とても観てみたい。

マシューをチャーリー・シーンが演じていて、最初は、びっくりしたけど、なかなか雰囲気出ていて、良かったと思う。
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