「ソウルメイト」
こんなにも深い愛はない。七月と安生だけにしかない物語もきっとある。
この感情をどう言葉にすれば良いものか。言葉にした途端、陳腐な物語になってしまう気がして、あれも違うこれも違うと、書いては消してを繰り返しています…。
誰よりも分かり合えていたと思っていた少女時代。生まれや育ちが違うだけで、少しずつ彼女たちの人生は交わらなくなっていく。
時間と共にそのズレは大きくなる。見てきたものが違えば、世界の捉え方も違う。大抵、小さい頃ずっと一緒にいた友達とは、大きくなってから同じ感情で居ることはできない。
独占欲とも違う、友情という言葉では足りない。七月と安生の関係は、本当にソウルメイトという言葉でしか言い表せられない。
傷つけ合って、それでもお互いに幸せでいて欲しいと思えるなんて、そんなの愛でしかない。
最後の最後にしてやられました…そういうことか。家明には申し訳ない気もするけど、あの秘密は彼女たちだけのものであるべきな気がする。
そして何より素晴らしかったのは主演の2人。大好きなチョウ・ドンユイが本当に輝いていて嬉しかった。なんであんなに自由奔放な役柄が似合うんだろうな〜…。マー・スーチュンも凄く良かったです。長澤まさみさんにどことなく似ていて、チョウ・ドンユイとはまた違った美しさでした。
もう会えない人を思ったりして、元気かなと考えたりする。それって、この世界のどこかでその人が生きているという事実に支えられているって事なのかもしれない。
七月と安生はずっと、お互いの影を踏んでいくんだろうな。