EDDIE

ファースト・マンのEDDIEのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.9
ニール・アームストロングの覚悟。月面の映像は宇宙映画史上最高に美しかった。

実話に基づいた話で、アームストロングの自伝「ファースト・マン」の映画化。
それをデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングのタッグ再びという映画ファン眉唾物のキャスティング。
僕は史実を目にしたいと映画館に向かったわけですが、このアームストロング物語は実に重苦しい内容でした。
「ラ・ラ・ランド」のようなポップさは皆無で、無感情な主人公の表情に寄る撮影がずっと続く。退屈に感じる部分も多々ありました。
けど、私は火災事故で亡くなった仲間たち3人を見届けてから、果たして彼が何と戦っているのか、その覚悟を見た気がします。
「人類にとって大きな一歩」、しかしアームストロングにとっては家族との時間も顧みず、友情も育まず、ただ人類の一歩のために自分の人生をすべて月に捧げました。
その覚悟があったからこそ、彼はどんな時でも冷静にいれたのでしょう。

基本的にニール・アームストロングその人に感情移入はしづらいです。一方で、もう1人覚悟が凄かったのが、彼の奥さん。いざ月に旅立つ前夜。ただただ無駄に荷造りにばかり時間をかけ、家族との時間を過ごさないニールに対して、子供たちに帰ってこれない可能性をあなたの言葉で伝えて、と。
これって普通に考えたら物凄い覚悟だと思いますよ。だって、本来ならば奥さんこそこの言葉を本人から聞きたかったはずですから。でも、それ以上に何も告げられない子供たちが可哀想だと。
いやぁクレア・フォイの惹きつける演技は凄まじかった!
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