なち

ウィルソンのなちのレビュー・感想・評価

ウィルソン(2017年製作の映画)
3.8
よく喋るけど皮肉屋で斜に構えていてかなりめんどくさいおじさんとその元嫁。
下ろしたと思っていた子供を元嫁が産んでいたことを知ったが子供は養子に出してしまっていた。
そこで2人で子供に会いに行き、今までの人生を取り返すかのごとくいろんなことをし出す話。

一見自己中おじさんだけど、どこか憎めないところがこのおじさんの良さなのかな。
幸せってなんなんだろうね。
それは人それぞれで“こういうもの”と具体的に決まっているものでもないから、自分で探して見つけるものなんだなぁと改めて思った。
だが自分とっての幸せが相手にとっても幸せとは限らない。
人と共に人生を歩むって本当に難しいし、簡単に決断すべきことではないんだなと感じた。よかれと思ってやったことが裏目に出ることもある。
でも世の中そんなことばかりで、ちょっと良いことがあるとすぐまた悪いことや嫌なことに出くわす。

人には人の立場や状況があり誰しも幸せになりたいと思う。しかしその自分の願いが相手を傷つけ困惑させてしまうこともある。
自分の幸せを掴むのは自分自身の努力次第だが、相手の幸せを思いやる気持ちも忘れたくないものだ。
なち

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