なち

ボイリング・ポイント/沸騰のなちのレビュー・感想・評価

3.9
90分全編ワンショット撮影とは、すごい。


とある人気レストランが舞台。
クリスマス直前の金曜日、開店前の衛生検査で評価を下げられ、予約はオーバーしており、ライバルシェフがグルメ評論家を連れて来店、一部のスタッフは遅刻常習で士気も低く、高慢な客やアレルギー対応など…一難も去らずありとあらゆる難に取り囲まれている。
そんなレストランの一晩を描いた作品。



うーん、すごい(語彙力)
ワンショット撮影なので結構映像酔いする人もいるかもしれないけど、個人的にはすごく楽しく見れた。
たった数時間くらいのストーリーだけど、あまりにいろんなことが重なり、“ボイリング・ポイント”というまさにタイトル通りの作品だった。

労働環境ってとても大事だよね、わかる。
どんなに自分1人が優秀でも他の人が足を引っ張ればチーム全体が落ちる。逆に1人がダメでもチームとして助け合えれば乗り切れる。
うーんわかる、わかるよとても。
そもそも初めからちゃんと作業していれば良いものを、手を抜いた結果あとから余計な作業が増えて返ってくるよね。
本当に効率悪いと思う(自戒含め)

よくない環境の場合、利口な人はちゃんと退職という道を選べる判断力があるし大体はそれで正解だと思う。
結果、優秀な人は辞めていき適当に仕事する人だけ残るので本当に地獄のような労働環境の出来上がり(経験談)

少しだけ、日頃の仕事に対する意識を考えさせられる話だった。
なち

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