akihiko810

コロンバスのakihiko810のレビュー・感想・評価

コロンバス(2017年製作の映画)
3.5
gyaoで視聴。モダニズム建築×小津安二郎オマージュ

韓国系アメリカ人のジンは、講演ツアー中に倒れた高名な建築学者の父を見舞うため、モダニズム建築の街として知られるコロンバスを訪れる。父の容態が変わらないためこの街に滞在することになったジンは、地元の図書館で働くこの街の建築に詳しいケイシーという女性と出会う。ジンは父親との確執から建築に対しても複雑な思いを抱え、コロンバスに留まることを嫌がり、ケイシーは薬物依存症の母親の看病を理由に、コロンバスに留まり続ける。どこまでも対称的な二人の運命が交錯し、たがいの共通項である建築を巡り、語ることで、それぞれの新しい人生に向かって歩き出す...。

監督は小津安二郎の映像を研究していたことがあるそうで、たしかに小津っぽいといえば小津っぽいかも(詳しくはないのでよくわからないが)。
モダニズム建築には1ミリも詳しくないので、建築に惹かれる人、というのがそもそもよくわからなかった。

父との確執により可能であれば一刻も早くこの街を立ち去りたいジンと、母への情に縛られ出来る事ならこの街に留まりたいケイシー、二人は建築を通して距離を縮めていく…。というとても静かな作品。
とても静かなので「大人の作品」なのだろうが、自分にはいまひとつこの作品の良さが伝わらず、Filmarksでも結構高評価なので、「結局私が無知なんですよね、すみません!」てな気分になる…。
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