マーくんパパ

五人の斥候兵のマーくんパパのレビュー・感想・評価

五人の斥候兵(1938年製作の映画)
3.5
戦後、数々作られた批判と悔悟と悲運と美談が入り混じった戦争映画と違って、正に戦時最中に作られた北支最前線の駐屯地で斥候兵の帰還を心配する部隊の緊迫した模様を描いている。当然、戦意高揚映画として部隊長の指揮モラル、兵隊の志気連帯、仲間を思いやる戦友とはかくあるべしとの戦時教訓が全面に出るのはやむなし。ユーモアも暴力も女も一才なしのお堅い画面、国内で観る国民に向けて兵隊さん達は今、大陸の向こうでこうして戦っているんだよと銃後の協力を呼びかける意味合いもあるんでしょうね。皆んな髭モジャなのがリアルです(敵地最前線では悠長に髭なんて剃っていられないよな)。1938 年キネ旬邦画1位作品。