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五人の斥候兵のmhのレビュー・感想・評価

五人の斥候兵(1938年製作の映画)
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その年のキネ旬一位となったプロパガンダ映画。
翌年公開される「土と兵隊」と設定、雰囲気がそっくりでびっくりした。
残りたいと駄々をこねる怪我した兵士を諭すくだりはまるまるそのままじゃなかったっけ。
理知的な上官と人情あふれる兵士が経験するのは、ほとんどが楽しい出来事で、まるで夢のような北支戦線を描いている。
あのクソ辛いゴールデンバットを、極上のタバコとして嗜むシーン良かった。
嫌がってる鴨に散歩紐つけてるカットのあと、鍋から煙に兵士たちの笑い声は、うまいけどこわかった。
死んだと思われた斥候兵が戻ってきて、みんなで泣いて、だれともなく君が代を歌い始めて合唱になるのがクライマックス。
こんな軍隊生活だったらいいなぁみたいなのがいっぱいで、個人的な意見ではあるけれど、こういうプロパガンダ映画がいちばん恐ろしいと思った。
セリフで「メイファーズ(没法子:仕方がない)」出てきたけど、ほかでも見た気がするけど何の映画だっけ?
面白かった。
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