はるきにしやま

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のはるきにしやまのレビュー・感想・評価

4.2
胸が熱くなる!
ベトナム戦争が泥沼化してるのにその事実を隠して大本営発表をしていたアメリカ政府の国家最高機密トップシークレットを暴く嘘みたいな本当の話。

国家機密を暴くこと、当時の女性の社会的立場、親から受け継いだ新聞社を守ること、、、トム・ハンクスとメリル・ストリープから目が離せません。さらにブレイキングバッドシリーズでお馴染みのあの人もいい味出してます(初老やん!てびっくり)

日本人は表現の自由とか、憲法とか関心が薄くて、意識が低いけども、欧米では建国者達が命懸けで勝ち取ってきた権利なので現代でも命懸けでそこを突きつめる人がいるのがすごいし、これで感動出来ないなら江戸時代の中世で暮らしたらいいんじゃないかしら。

ちなみにアメリカ合衆国憲法修正1条が表現の自由です。
日本国憲法は1-8条が天皇。実質的1条は9条で戦争放棄なんです。

表現の自由ですが、この2年くらい日本では森友学園問題がずっとくすぶり続けてきました。そして公務員の自殺や国会議員の関与、首相夫人の関係性、さらにそこから安倍総理と加計学園の癒着疑惑からの、財務省の公文書改ざん問題に発展しましたが、結局安倍政権は誰一人責任も取らず、国民もそれを支持しており、現在に至ります。
森友学園をスクープしたNHKの記者は左遷されて辞めたそうですし、マスコミ野党がいくら追求しても政府はとにかく、隠蔽しかしませんでした。

森友学園問題はアメリカなら映画化される大事件ですが、この映画みたいなラストにはなりません。ニクソン大統領はこの後ウォーターゲート事件により歴代最低の大統領として歴史に名を残します。当たり前のことが当たり前に行われ当たり前の結末になるのがカタルシスでそれがホントの話というのが、アメリカ凄いな〜と思います。