森岡龍ってことで期待して。この俳優けっこう好きなんです、捉えどころがイマイチないところが。
このたびの映画は身寄りのない施設育ちの探偵栗之助が、ある女の自殺の裏に隠された金の行方を追うって話。
乗っけからHIV感染が判明するという致命的展開から起こってる状況それすべては笑えないんだけど、一貫してバカっぽい。あまりにも軽い!栗之助のキャラがもう軽くて軽くて乾いた犬のウンコほど軽い。それが非常におもしろい。なんつーか、本線のストーリーがひっそりとしっかりしてるくせに、演出は斜め上をいかれてる感じ。
結末はくそどーでもよかったのか、途中で飽きたのか、投げ出し感満載。はい?ってところでこっちの興味なんてそっちのけでシューリョー。
なんだよなんだよ、イカすじゃん。
シャブ中の末に自殺したデリ嬢、さらっと感染源の元カノ、栗之助につきまとう熟年オカマ、なんの解決もしないまま結局誰だったの?っていう周りの人物たち。ああ、アホらしw
正直、最近の日本映画がトリッキーな時空移動ものとか、少女漫画の高校生の色恋ものとか、ジャニーズ主演の政治色ものとか、ろくでもない中(とはいえ観ちゃうけどねw)こういう映画が日本映画としてちゃんとメジャって欲しい。表舞台に出てこないところではいっぱいあるんだけど。
栗之助、死の淵から生還して、次なる仕事を請け負ってくれ。