村

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜の村のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

感動する作品だった。確か当時みた気がする。

震災の一週間前に公開されていた。当時の子どもたちは、みれていたかな。もしかしたら、みていて辛いところはあったのかもしれない。

戦争に向かってゆくところはあるけど、勝つことでまっすぐ決着がつくわけじゃないのがいいのかもしれない。子供なりに頭を使って勝つと言うか、勝つのでもない。スネ夫の反応が1番真っ当な気がする。素直で正直な気がする。

湖のそばで2人が喧嘩するところ、すごくよかった。やっぱり人にはいろんな面があって、それが矛盾しちゃうことがある。それが物語の面白みをだしたり、ぎくしゃくを生み出したり、葛藤を生み出したりすると思う。ロボット側でもあるし、のび太の友達でもある。地球側でもあるし、ピッポの友達でもある。別にどの面がおおもとだとか、第一ということは客観的にはないと思う。そこでその人らしさや価値観かイデオロギーがどーんとくる。価値づけに迷って、もがいちゃうのが面白いんだなあ。それが二項対立からよりもっと複雑みを出していると思う。そういう構造を持っているこの作品はとても素敵だと思った。

思いやり一つ足したところで、メカトピア?は安泰になっただろうか。人間は神様の元に戻って、味付けに思いやりを足すように言えば平和な世界を手にできるだろうか。なんというか、そんな単純じゃないような、でもそれでも合ってるような気もする。これでやっぱりメカトピア?が大変な状況になってたら悲しい。でもでも、しずかちゃんがしたように、己の欠点を見返してただせるのが人々のいいところなのかもしれない。

2人の喧嘩シーンと、しずかちゃんが怒って飛び出すシーンがよい
村