広島カップ

地震列島の広島カップのレビュー・感想・評価

地震列島(1980年製作の映画)
2.3
地震で首都が壊滅する話。
本作は1980年(昭和55)の製作。
神戸、東北、北海道、熊本...活動期に入っている日本列島の地下。
本作のような作品はもう二度と日本では作られることはないでしょう。

東京に震度5以上の大地震が30日以内に来る!と断言する若き研究者(勝野洋)の意見を握り潰す上司。

そう断言した若き研究者の意見も非科学的で多分に直感的。

研究者は恋人(多岐川裕美)と一緒に地震が来ると予告した東京のマンションの一室でイモの煮っ転がしをつつきながら瓶ビールを飲んでいる。

また別の場面でもその女性とレストランで高級ワイン飲んで美味しいものを食べてのんびりその大地震が来るであろう東京の夜を楽しんでいる。

また研究者の家庭に離婚問題まで持ち上げて来てストーリーをごちゃごちゃと掻き回して、テーマを大地震一本に絞らなかったのも真剣味が無いように今は見えてしまいます。

当時はともかくとして、今観ると前半の25分で本作のリアリティは終わっていました。
本作の製作者も現実に大地震が来るなんて真剣に考えていなかったのでしょう。

CG無しの特撮シーンは頑張っていたと思います。
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