だいすま

デトロイトのだいすまのレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
3.8
1967年に発生したデトロイトでの黒人暴動事件。これに端を発した白人警官による黒人への暴行と殺人を描いた作品。

グリーン・ブックでも痛感したが、アメリカ国内での黒人差別は凄まじいものがあった。
本作も差別が根底に流れていて、白人警官は一応裁かれるも結局無罪という何とも不条理に輪をかけたような展開。
我々アジア人も欧米では被差別対象になり易いが、人種やら民族やらイデオロギーという概念がある限り戦争は続くし、平和な世界なんてくるのだろうかと暗澹たる気持ちにさせてくれる。
ただ、歴史を学び、目を背けては行けない、綺麗事だけでは済まされないと現実を捉えるという観点では非常に意義深い一作だ。
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