くじら

デトロイトのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

デトロイト(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


感想
 BLMの活動など、タイムリーだと思い視聴。白人による差別や不平等が恐ろしく、黒人たちの憤りや許せない気持ち、悲しみなどが伝わってきた。暴動という手段によって暴動に関与していない黒人が被害に遭ったようにも見えるが、これは暴動を起こす側は無関係な黒人も白人もいないということなんだろうか。白人のために歌いたくないという彼の言葉が胸に残る。ドリームガールズの、白人が黒人の歌の文化にフリーライドしていたのを思い出した。

あらすじ
 デトロイト市警が黒人を強引に取り締まっていたことに対して町を焼き尽くすほどの暴動が起き、軍や州兵が動員されていたある夜に、彼らに向け狙撃が起きた。
 その狙撃してきた方向とされたモーテルでデトロイト市警が人権を無視した取調べを行った実話を元に作りあげられた作品。

思うこと
 今起きている暴動に対して行動に出ることは権利の主張として当然だと思う。法の番人たる警察に黒人であるというだけで疑われ煽られ屈辱的なことをされ殺される可能性が高いから。しかしコロナ禍で略奪や暴走など手段はどうなのかという声や、それはトーンポリシングだという声もある。現状も過去も知らない私にできることは今はただ学ぶことだけだと思う。
 香港でのことも今の日本の政治の役に立たなさや腐敗も、知って考えて声を上げないと、声を上げてもかき消されたり捕まったりするような社会にならないように、何かできることをしたいと思う。
くじら

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