想像していたのと違った。クラシックバレエに打ち込むプリマバレリーナを描いた映画なのだろうと思っていたのだけれども、そうじゃなかった。バレエは、出てくるのだけれども、想像と全然違うのだ。
主人公ポリーナは、ボリショイバレエ団付属のバレエスクールに在籍し、厳しい授業に耐え、難関のボリショイバレエ団の入団テストに合格したのにも関わらず、バレエ団を無視するような形で、フランスへ行き、コンテンポラリーダンスの道に進む。その後も、なかなか簡単には行かず、紆余曲折…。
なんだか、ポリーナに共感できなかった。ボリショイバレエ団に合格して配役も決まっていたようなのに、勝手に辞めてしまったし、コンテンポラリーダンスの方でも、怪我で配役を降ろされ、彼氏とも上手く行かなくなると、また別の国の別のダンスカンパニーに応募する…。厳しい世界なのだから、上手く行かないことや辛いこともあるだろうのに、すぐに他に移ろうとするのが、どうも好きになれなかった。
それと、お父さんの職業は、何なの?
コンテンポラリーのダンスカンパニーの振付師役として、ジュリエット・ビノシュが出てきた時には、驚いた。