沖縄粟国島に今も残る「洗骨」の風習。火葬にはせず白骨化するまで「風葬」にし、その後棺から出して骨を洗う。
父の洗骨の儀式に内地から嫁を連れてきたヒトシ(ゴリ)。妻のユーコ(佐藤仁美)は「風葬」の意味を知って「お父さんをミイラにして、犯罪よ、犯罪!」と大騒ぎだ。
兄のマサル(山城智二)は洗骨に出ないという嫁ユーコに腹を立て、一家は大騒ぎに! 一家は無事に父の洗骨を終えることができるのか?
そう、本作は、あの名作『洗骨』の元となったゴリ監督の原点となったショートフィルム。
うわ〜、智二さんとゴリさんが兄弟だ! これだけでうれしい! 智二さんと佐藤仁美のバトルがおもしろい! おばあ役に古謝美佐子さん。ウチナーのスター揃い踏みだ。
「洗骨っていうのは自分を洗っているのだと思います」
父の洗骨を終えて、家族がひとつになっていく。
そして、この思いを照屋年之監督は2年後の2018年に長編映画『洗骨』として結実させる。
ゴリさんの映画監督としての原点とも言うべき作品。映画『洗骨』が好きな人は必見のショートフィルムです。
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