ことりこあゆみ

検察側の罪人のことりこあゆみのレビュー・感想・評価

検察側の罪人(2018年製作の映画)
3.5
キムタクがこんな役を…?の意外性と。

取調室での沖野検事(ニノ)と諏訪部(松重豊)、ニノと松倉(酒向芳)の演技対決は、どちらも目を離せず何度も巻き戻して観た圧巻のシーン☆

このシーンだけでも観る価値あり!です。

初めて知った酒向芳(さこう・よし)さんの怪演は、夢に出てきそうなほどでしたし、
松重さんの「ポチ」は個人的にツボでした☆
この作品の松重さん、好きですわぁ。

検察という機構(働き)と、その闇としての冤罪について考えさせられ、
「正義とは何か?」 を考えさせられました。


多くのレビューで「詰め込みすぎ」と指摘されている戦争の話や、最上検事(キムタク)の親友の死(お葬式シーンや政治がらみの話)については、
せっかくの重いテーマの主題からズレて煩雑にしてしまっていると感じます。

でも実は裏に深い意図があるらしいので、大東亜戦争・インパール・泣き女などのキーワードを一度検索してみようと思う。

さいごに…
冒頭のシーンで、新人検事たちに最上(キムタク)が講義するときの台詞、しっかり聴いておくと、あとあと深みを感じられますよ。
(わたしは最後まで観てから→レビューを読み→冒頭シーンを見返しました)
ことりこあゆみ

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