このレビューはネタバレを含みます
ゾーイ・リスター＝ジョーンズが脚本・主演を務めて初メガホンをとり、音楽で愛を修復しようとする夫婦の奮闘を描いたラブコメディ作品ということで。印象としては、可もなく不可もなくといったところでしょうか。アナを演じたゾーイ・リスター＝ジョーンズやデイヴを演じたフレッド・アーミセン、カサンドラ・ディアブラを演じたジェイミー・チャンなどといったキャスト陣は目に残るものはありましたし、口論ばかりで夫婦関係に溝ができてしまった、アナとアダム・パリーが演じるベンの2人が、"自分たちの喧嘩を題材にして曲を作り、それをバンドで演奏する"というユニークなアイデアで夫婦関係の修復を図る様は単純に面白かったのだが、これといって心惹かれるような展開はなく、物語に深みや厚みは感じられませんでしたし、わりと安易なものばかりが映し出されるので物足りない気持ちで胸がいっぱいになりました。ただ、これはこれで決して悪い作品ではないですし、アナらが披露する曲も耳に残るほどで、個人的には嫌いではない。そして、デイヴのドラムソロには思わず目を惹かれましたし、気軽に観るくらいが丁度良い作品といったところでしょうか。オススメは難しいが、観て損はないかと。
